2019年6月、大阪で開催されたG20サミットで会談したロシアのプーチン大統領、インドのナレンドラ・モディ首相、中国の習近平国家主席(画像:Salma Bashir Motiwala / Shutterstock.com)。

2023年8月号記事

世界大戦になるか否かカギを握る大国

10年以内にインドを取り込め!

インドが完全に中露側につくと、世界大戦の危機が訪れる。
そんな未来を阻止するには、インドを理解することが必要だ。

近年、急速に存在感が高まっているインド。

人口で中国を抜いて世界1位、経済規模で旧宗主国のイギリスを抜いて世界5位、軍事費でも世界3位の座をロシアと争う核保有国である。

5月のG7広島サミットでは、新興国と途上国からなる「グローバルサウス」の中心的存在として、ロシア―ウクライナ戦争をめぐるインド外交に注目が集まったが、モディ印首相はウクライナのゼレンスキー大統領との会談で、「政治や経済ではなく人道に関わる問題だと受け止めている」と述べるにとどまり、アメリカ、ロシア両国と「等距離」を保った。

印が中露につけば世界大戦となりもはや決着はつかない

米欧の価値観に染まる日本人の多くは、「インドは西側陣営に入り、ロシア制裁に加わるべきだ」と考えているだろう。

だが後述するように、軍事・外交・エネルギーにおいてロシアと緊密な関係にあるインドにとって、その選択は簡単ではない。そしてインドの選択によっては、世界に危機的な未来が訪れる。

 

 

 

次ページからのポイント

モディ首相はバイデン大統領に困っている

植民地にされたインドは欧米を信用しない

インドから見た日本外交