《ニュース》

このほど、東京都新宿区にオープンした超高層複合施設に、性別に関係なく利用できる「ジェンダーレストイレ」が設置され、利用者から安全性を懸念する声が噴出しています。

《詳細》

4月14日にオープンした「東急歌舞伎町タワー」は地上48階、地下5階建の大規模施設です。映画館、劇場、ライブホールなども兼ね備えており、歌舞伎町の新たなランドマークとして注目を集めています。

この2階に設置されたトイレが、「男性用トイレ(小便用)」と「ジェンダーレストイレ」の2種類しかありません。「純粋な女性用トイレ」が存在しないことが、物議を醸しています。

ジェンダーレストイレの構造は、入ってすぐの手洗い場や廊下が、男女共有です。そこに面して計13の個室が並んでいます。2つが女性用トイレ、2つが男性用トイレ、8つがジェンダーレストイレで、1つがバリアフリートイレです。

各個室の上下は開いておらず密室になっていますが、特に女性利用者を中心に、「化粧直しをしていても、普通に男性が一緒にいる」「タイミングによって男性だけの中に女性が一人になることもあり、怖い」「性犯罪につながりかねない」といった声が、ネット上などに相次いでいます。

特に不安を増しているのが、同タワーに外国人利用者が多いことや、歌舞伎町の治安、あるいはトイレが飲食店の多いフロアにあり、夜遅くなると酔っ払った利用者が増えることなどです。

ネット上の指摘を受けて、タワー運営側は公式HPでメッセージを掲載。「国連の持続可能な開発目標(SDGs)の理念でもある"誰一人取り残さない"ことに配慮し、新宿歌舞伎町の多様性を認容する街づくりから、設置導入しました」と、理解を求めています。

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