《ニュース》

全国の児童相談所(児相)が2021年度に児童虐待の相談を受けて対応した件数が、速報値で20万7659件となり前年度より2615件増加したことが、厚生労働省によって9日、明らかになりました。

1990年度の統計開始以降、相談件数は増え続け、31年連続で過去最多を更新しています。

《詳細》

相談内容を見ると、子供の前で家族に暴力を振るう「面前DV(ドメスティックバイオレンス)」や、子供に暴言を吐くなどの「心理的虐待」が12万4722件と、全体の約6割を占め、「身体的虐待」が約24%、「ネグレクト」が約15%、「性的虐待」は約1%だったとのことです。

相談が寄せられた経路としては、「警察など」が全体のほぼ半数を占め、「近隣・知人」が約14%、「家族・親戚」が約8%の一方で、「児童本人」は約1%にとどまっています。

前年度比で1.3%増と、高止まり傾向にあるものの、新型コロナウィルス感染拡大による外出自粛や休校などによって、虐待が表面化していない恐れもあると指摘されています。

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