《ニュース》

地球温暖化や環境汚染の原因の一つとされる窒素の排出をめぐり、オランダ政府が6月に、家畜家畜の生産で窒素を出す一部の農家は排出量を削減しなければならないという計画を発表しました。これに対し、農家による大規模な反対デモが起きており、高速道路の封鎖やスーパーマーケットから食品が消える事態が発生しています。

《詳細》

オランダ政府は、「2030年までに家畜が排出する窒素排出量を2019年比で半減させる」という目標を掲げています。家畜から発生する窒素酸化物やアンモニアを大幅に削減する必要があるとして、先月それに向けた取り組みを発表しました。

オランダはヨーロッパ屈指の農産物輸出国であるだけに、政府の方針は大きなインパクトを伴います。もし計画を実施すれば、30%の畜産場を減らす必要があると推計されており、一部の畜産農家は不当に狙われ、生産数の削減や廃業に追い込まれると感じ、大規模なデモを行っています。

当初は平和的なデモでしたが、高速道路や流通センターなどをトラクターで封鎖。一部のデモ参加者が担当大臣の自宅に侵入するなど、大規模なデモ運動が起き、ネット上ではその動画が多数拡散されています。これに呼応して、同じく窒素排出目標の削減に抗議する漁師も、船で港を封鎖し、何時間も出航させないという事態を引き起こしています。

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