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フランス国民議会選挙(下院、定数577)の決選投票が19日に行われ、マクロン大統領率いる「共和国前進」を中心とする与党連合「アンサンブル」が、前回の350から100以上議席を減らし、245議席に留まりました。

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与党連合は最大多数の座は維持しましたが、ブルギニョン保健相やフェラン国民議会議長が落選するなど、苦戦を強いられました。過半数(289議席)を大幅に下回る敗北となり、政権運営が困難になることは避けられません。

逆に左右両極の連合は大きく躍進しました。極左政党「不服従のフランス」のメランション氏主導の下、社会党や共産党、環境政党などから成る左派連合「環境・社会 新人民連合」は、「最低賃金引き上げ」などを掲げ、131議席を獲得。与党連合に次ぐ勢力となりました。

またルペン氏率いる極右政党「国民連合」は、ガソリンや生活必需品に対する付加価値税の大幅減税を看板政策として掲げ、前回の8議席から89議席へと議席を伸ばし、野党第一党となりました。また、穏健右派の共和党は61議席となりました。

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