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北朝鮮の朝鮮中央通信は21日、新型コロナウィルスが疑われる発熱者が累計246万人になったと報じました。
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これは北朝鮮の人口(約2600万人)の1割近くに相当します。北朝鮮は、PCR検査キットを最大10万回分しか確保しておらず、キットが不足しているため、コロナ感染の疑いがある人として発熱者を集計。実際のコロナ感染者数は不明です。
北朝鮮はコロナ流入を防ぐため、2020年から国境を封鎖しており、国際社会からアストラゼネカ製や中国製ワクチンの供給などの医療支援を提案されても、断ってきました。
しかし5月12日、首都ピョンヤン(平壌)でコロナ感染者を初めて確認したと発表し、同日から全国で厳格な隔離措置(ロックダウン)を始めました。そして金正恩朝鮮労働党総書記は14日、朝鮮労働党政治局協議会で「建国以来の大動乱」と危機感を露わにしました。
そうした中、朝鮮中央通信によると、金総書記は21日の党政治局協議会で、隔離措置などの対策で感染が抑制されていることを強調し、「今日の防疫戦での成果は、わが党の正確な指導と政治思想的優勢、特有の組織力と団結力がもたらした」と指摘しました。
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