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中国の上海市と北京市がこのほど、新型コロナウィルス感染拡大を防ぐための規制を一段と強化しました。ロイター通信や米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙などが報じています。

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習近平政権は、コロナの感染拡大を徹底して封じ込める「ゼロコロナ」政策を実施しています。それに伴い、上海市当局は1カ月以上にわたり、都市封鎖(ロックダウン)を続けています。

今回、上海市当局は正式発表していないものの、市内の16区のうち複数の地区の住民に通知を送り、週末の外出や宅配の受け取りの大半を禁じたと見られます。その期間は地区によって異なるようです。

10日付WSJ電子版によると、例えば上海市の徐匯(じょかい)区の一部では、薬の配達が3日間停止になったといいます。

また上海市民からは「まるで監獄のようだった。私たちはウイルスを恐れているのではない。この政策が怖い」という声が上がっています(10日付ロイター通信)。

北京市当局も、中心部の朝陽区の感染対策を一層強化しています。在宅勤務の徹底に加え、「市民生活の維持に関係がない企業」の営業停止も求めました。多くの商業施設や公共交通機関、公園などが利用できなくなっています。

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