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香港に駐留する中国の人民解放軍の軍事機能が高まる可能性があると、台湾国防部系のシンクタンク「国防安全研究院」がこのほど明らかにしました。

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国防安全研究院が先月公開したレポートによると、中国が香港国家安全維持法を施行した後、香港に対する影響力を強めていると分析。その流れの中で、香港に駐留する人民解放軍の機能が強化されているといいます。

具体的には、新疆ウイグル自治区武装警察部隊参謀長を務めていた彭京堂少将が、香港駐留部隊司令官に任命されたこと、部隊の車両が強化され、道路を封鎖する能力などが高まっている可能性があることなどが挙げられています。

香港特別行政区政府総部の隣に立地する人民解放軍駐香港部隊ビルの近くには、中国本土から部隊を移送できる港があり、香港の政治機能を素早く占拠することが可能です。しかし中国国防省は、香港に駐留する軍の兵装や人員などに関して秘密主義に徹しており、詳細は明らかになっていません。

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