《ニュース》

首都圏で最大震度5強を観測した地震について、政府の地震調査委員会はこのほど、いわゆる「首都直下型地震」と同じメカニズムで発生したと指摘しました。

《詳細》

7日遅く、千葉県北西部を震源とする地震が発生し、東京都足立区や埼玉県川口市などで震度5強の揺れが観測されました。東京23区内で震度5強が観測されたのは東日本大震災以来のことです。

揺れにより日暮里・舎人ライナーが脱輪したほか、JRなど主要鉄道が軒並み運転見合わせとなりました。各駅には帰宅できなくなった人が溢れ、ダイヤも翌日まで乱れました。停電や水道管の破裂なども相次ぎました。

また各地でエレベーターが緊急停止。閉じ込められる人が出て、タワーマンションなどの住民は高層階まで階段で移動することを余儀なくされるなど、混乱が見られました。

今回の地震について政府の地震調査委員会は8日、臨時会合を開き、「(陸の下に)沈み込む太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界で発生した逆断層型の地震」との見解を示しました。

これは、同委員会が「30年以内に70%程度の確率で発生する」と評価している、いわゆる「首都直下型地震」と同じ発生メカニズムであり、一回り小さな規模であったとのことです。

専門家によると、今回の地震は本震か大きな地震の前兆かなどを含め分かっておらず、今後も余震に注意する必要があるとのこと。

各メディアは同地震の報道に合わせ、改めて「首都直下型地震」への警戒を喚起しています。

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