2021年10月号記事

幸福実現党 党首

釈量子の志士奮迅

第107回

釈党首

幸福実現党 党首

釈 量子

(しゃく・りょうこ) 1969年、東京都生まれ。國學院大學文学部史学科卒。大手企業勤務を経て、幸福の科学に入局。本誌編集部、常務理事などを歴任。2013年7月から現職。
釈量子のブログはこちらでご覧になれます。
https://shaku-ryoko.net/

感染症全体主義に自由の叫びを!

幸福実現党に連日、悲鳴に近い声が飛び込んできています。

「居酒屋は5時オープンで7時にオーダーストップ。8時までに時間を区切る意味はあるのか? 店は潰れる。いや(政府が)潰そうとしているとしか考えられない」(経営コンサルタント)

「観光で食べてきた土地柄、夜の飲食や伝統工芸品などで目に見えて収入がなくなりました。住宅ローンが払えず、同じ人が借金を重ねているケースも。市では多重債務者や生活資金に困った方への相談窓口を設置しました」(岐阜県飛騨市、小笠原美保子議員)

ほかにも、社協(社会福祉協議会)の無利子の貸付けが急増し、「例年はほぼゼロなのに、令和2年度は130件以上、県からの支給額は2億円近くに膨らんでいる」(埼玉県三芳町、細田三恵議員)といった話もあります。

政府や自治体が緊急事態宣言などの強権的な感染症対策を行うなか、国民生活の苦境は限界に達しつつあります。

しかし、今後もワクチンの効かない変異株が第6波、第7波と世界中を襲うことは確実です。米マサチューセッツ州で起きた「デルタ株」のクラスターでは、7割の人がワクチン接種済みだったことから、河野ワクチン担当大臣も「ワクチンだけでどうにかするのは難しい」とその限界を認めています。

そうした中、残された手は、罰則を伴う「ロックダウン」だという声も上がり、ネットには、それに賛同する国民が70%を超えているとの調査もあります。

全体主義化にNOの声を!

ここが正念場です。断じて、日本を中国のような統制国家にしてはいけません。

政治の理想は、「自由の創設」です。国民の自由の領域が広がるのが「いい政治」であって、人々の自由を取り上げ、束縛する政治は「悪い政治」なのです。

緊急事態を名目に、戒厳令を敷く政治を乞い求めるようになると、気がつけば新たなヒットラーが誕生します。国民を奴隷化する「全体主義国家」への流れに対しては、鋭く察知し、警戒し、NOの声を上げる必要があります。

また、国民の苦しみに一見、"寄り添う"かのように、「新・GoToキャンペーン」や、「ベーシックインカム(*)」といった、「優しい政治」も強く叫ばれつつあります。

しかしこれは国民から自助の精神を奪い、さらにその後必ず大増税という冷酷な仕打ちとなって戻ってきます。マイナンバーで国民の預貯金などが捕捉され、「資産課税」がかけられることだってありえます。これも警戒すべき、「全体主義国家」への流れです。

(*)生活保護程度の所得を、国が全国民に一律に支給する仕組み。

抵抗権と「自由」の革命

先日、東京・数寄屋橋で街頭演説を行ったところ、銀座でクラブを経営していたという女性が足を止めて聴いてくださいました。残念ながらこの3月にお店を閉めたということです。

私が「政府の言うことを聞いたらあっさり店は潰されます。抵抗権があります」と叫ぶと、ママさん二人が一斉に拍手し、「そうだ!」と声を上げてくださり、驚きました。

これまで幸福実現党がいくら「自由の大国」と叫んでも、「自由ってなんのことですか」と言われたものです。しかし今、政治が国民の「自由」を取り上げたことで、ハタと気づくのです。この国の政治の不条理と危険な兆候に。そして、本源的な魂の声が唸りをあげるのです。

「自由を奪われるのはまっぴらごめんだ! 政府の奴隷にはならない!」

そして働く自由を奪われ、食べていけなくなった人が大量に出ているのです。

自由を奪われることは、本来、神の子である誇りある人間にとっては耐え難いものなのです。

幸福実現党は、あらゆる人の自由を守りたい。平和裡に正当な声を上げながら、「自由」のための革命を推し進めなくてはなりません。

大川隆法・幸福実現党総裁は最新刊『コロナ不況にどう立ち向かうか』で「西側先進国のコロナ敗戦は、次に何を呼びこむか。これからが大事だ。『叡智とレジリエンス』の時代が始まると期待したい」と述べられています。苦しい時代ではありますが、自由の領域を死守しつつ、各自が努力し、神仏への信仰のもと自己変革するパワーが、この国を繁栄させる「強靭さ(レジリエンス)」になるのではないでしょうか。

志士奮迅_01.jpg
写真提供:ピクスタ