《ニュース》
台湾の政治家など100人以上の無料通信アプリ「LINE」の個人アカウントがハッキングされ、個人情報が流出していたことがこのほど明らかになりました。
《詳細》
台湾の複数の地元メディアによると、ハッキングされたのは、台湾総統府や行政院、軍の高官、与野党の幹部、地方自治体の首長など。ハッキングには、イスラエル企業NSOグループが犯罪監視用に開発したスパイウェア「ペガサス」が使用されたと見られています。
「ペガサス」は非常に優れた民間の監視ソフトと称されており、これに感染すると、全てのデータ抽出が可能となり、音声通話も盗聴されてしまいます。
世界のメディア企業や人権団体「アムネスティ・インターナショナル」などが協力して行った国際調査「ペガサス・プロジェクト」によると、アラブ王室や企業幹部、人権活動家、ジャーナリスト、政治家や政治関係者など、5万台以上の携帯端末に「ペガサス」が密かにインストールされた可能性があるといいます。
また台湾の捜査当局は、今回のハッキングは中国の情報機関による犯行である可能性も否定できないとしています。
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