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アメリカ西部を襲った干ばつが原因で、バッタが大量発生し、穀物などの植物が食い荒らされています。農務省はこのほど、1986年以降、最大規模のバッタ駆除に乗り出しました。

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アメリカの西部では6月から記録的な酷暑となっており、長期的な干ばつに襲われています。その結果、バッタの卵が孵化(うか)し、成虫になるまで生き延びることができる理想的な環境が整ってしまい、今回の大量発生につながったと専門家は指摘しています。

オレゴン州南部にある牧場主のロジャー・ニコルソンさんは英紙「The Guardian」の取材に対して、バッタの群れが雪のように地面を覆い、1日に1000エーカー(東京ドーム約87個分の広さ)食べてしまったと発言。「バッタは地球の災いだ。土地を破壊し、作物を破壊する。バッタは悪い、悪い捕食者です」と指摘しました。

大量発生したバッタは、牛や野生のカモシカのエサとなる飼料を食い荒らすと見られています。そのため、一部の畜産家は飼料不足を見込んで、牛などの畜産を売っています。

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