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中国の輸入が今年に入って増加しています。5月の貿易統計では、輸出が前年同月比で27.9%も伸びた一方で、輸入はそれを大幅に上回る51.1%増を記録しました。
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輸入を押し上げたのは、資源と穀物です。資源価格の高騰により、鉄鉱石は前年同月から2.1倍も増え、原油も金額ベースで2倍ほど膨れ上がりました。
また穀物の輸入では、大豆が前年同月比で42%増えました。米農務省の予測によれば、米農産品の対中輸出額は今年、過去最高の372億ドル(約4兆円)に達するといいます。大豆やトウモロコシ、ナッツ、牛肉、小麦、鶏肉の対中輸出が増えるなど、中国の爆買いによって、穀物の国際価格も高騰しています。
中国が穀物を輸入する背景には、水害や虫害などの度重なる「天災」によって、食糧危機に直面している要因があります。今年も米作地帯の長江流域は、例年よりも早く洪水期に突入し、コメの自給が危ぶまれています。今年は「過去最悪の洪水被害が出る」と懸念する声さえ出ています。
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