《ニュース》

フェイスブックは、ユーザーのコメントを秘密裏かつ大規模に検閲する計画を記した内部文書を流出させたとして、停職処分としていた自社のデータセンター技術者のモーガン・カーマン氏を正式に解雇しました。

潜入調査を得意とする米調査報道機関「プロジェクト・ベリタス(Project Veritas)」が公開した動画により28日(現地時間)、そのことが明らかになりました。

《詳細》

ことの発端は24日。プロジェクト・ベリタスが、匿名のフェイスブック社員2人による内部告発動画を公開したことです。

告発者が開示した内部文書によると、フェイスブックは「ユーザーが(他のユーザーによる)ワクチンに対する躊躇(を示すようなコメント)に接触する量を劇的に減らす」ことを「目的」とし、独自の検閲アルゴリズムを開発。ワクチンに関する懸念や疑問を示すあらゆるコメントに対して、秘密裏かつ大規模に検閲を行う計画を進めているといいます。

ユーザーのコメントを「Vaccine Hesitate(ワクチン躊躇)」の頭文字をとった「VHスコア」で"評価"し、VHスコアが高いコメントについては表示頻度を減らすなど"降格"することで、他のユーザーの目に触れないようにするといった具体的な方法も明かされました。

カーマン氏は当初、匿名でプロジェクト・ベリタスに情報提供をしていましたが、その後27日には実名と顔出しで、FOXニュースの人気コメンテーター、タッカー・カールソン氏の番組に出演。その翌日の28日、ベリタスが公開した動画によって、カーマン氏がフェイスブックから「即時解雇」を言い渡されたことが明らかになりました。

《どう見るか》