2021年7月号記事

見せ方は上手だが…

バイデンで果たして大丈夫か?

バイデン大統領率いるアメリカは、今後どのような道を歩むのか。
内政・外交の両面からバイデン政権を全方位で点検する。

(編集部 長華子、山本泉、片岡眞有子)


contents


内政・政治編

猛スピードで進むアメリカの左傾化

バイデン政権の誕生以降、アメリカ国内で一体何が起きているのか。

経済面のみならず、バイデン政権は内政面で次々と極左政策を打ち出し、アメリカを混沌と分断に追いやっている。

バイデン氏はトランプ政権の移民政策を糾弾し、"人道的移民政策"を掲げて当選した。その結果、メキシコから越境する不法移民の数は、トランプ政権と比べて倍増ペースで増えており、3月だけで17万人以上が拘束された。このペースだと、年末には200万人に達してしまう。

また、バイデン氏はトランプ氏を人種差別主義者だと繰り返し糾弾し、格差是正政策を強調することでマイノリティー票を取り込んだ。だがその論調には、民主党の極左勢力の影響が垣間見られる。彼らは、階級ではなく「人種」に応用されたマルクス主義を信奉しているからだ。

バイデン政権はアメリカに何をもたらそうとしているのか。現政権が進める政策の実体に詳しい2人の識者に話を聞いた。

 

次ページからのポイント(有料記事)

Interview バイデン政権下で進む国境の崩壊と国民の分断 / アナリスト 山中 泉氏

Interview "魔女狩り裁判"が始まっている / 歴史学者 ビクター・ディビス・ハンソン氏

Column トランプは今