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カゴメが中国の新疆ウイグル自治区で生産されたトマト加工品の製品への使用を2021年中に停止することが、13日、分かりました。

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同社はこの決断に対して、コストや品質、安定性などに加え「人権問題が判断材料の一つになった」と説明しています。現在、世界中で批判の声が上がっている、中国政府によるウイグル人への弾圧や人権侵害に配慮したとみられます。

中国は世界のトマト生産の約35%を占めており、新疆ウイグル自治区は特に良質なトマトの生産地とされています。カゴメは、同自治区からペースト状の加工品を輸入しソース類の原料にしていましたが、近年は中国からの輸入量を減らし、20年中に輸入を停止。21年には使用を停止します。

カゴメはこれまで使ってきたトマトについて、「人権侵害がある環境下でつくられたものではないと確信している」といい、今後は他国からの輸入で補う予定です。

ウイグル問題で取引停止などの措置に踏み切るのは、国内大手で同社が初めてと見られます。

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