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習近平国家主席は25日、2020年を期限とした「脱貧困」で実績を上げた共産党関係者を表彰し、農村部の貧困層をなくすという目標が達成されたことを改めて誇示しました。

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中国では経済発展に伴う貧富の格差が大きな問題となっており、2012年時点で貧困層(年間の可処分所得が約4000元〔約6万円〕以下)の人口は1億人近くに上っていました。習氏は2012年の国家主席就任当時から、「貧困ゼロ」の目標を掲げ、20年末に目標達成を宣言。今年7月の中国共産党創建100周年の節目に功績として強調するとの構えです。

今回の表彰式は北京市の人民大会堂で開催され、李克強(リー・クォーチャン)首相などの指導部が出席。式典の様子は中国国営中央テレビ(CCTV)で中継されました。

習氏は「農村に残った9889万人の貧困層はすべて貧困から脱出した」と主張し、「これは党の偉大な栄誉である」と改めて成果を強調しました。

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