アメリカ大統領選における民主党指名候補の選出は混戦気味で見通しが立ちません。

そんな中で新たに参戦してきた、マイケル・ブルームバーグ氏をめぐる討論会の発言に注目してみたいと思います。

2月19日、ブルームバーグ氏が初めて討論会に参加しました。ここで、バーニー・サンダース氏は資本家への激しい批判を浴びせ、「アメリカには奇怪で不道徳な富と所得の分配がある。ブルームバーグ氏は米国社会の下層にいる1億2500万人より多くの富を所有する。これは誤りであり、不道徳だ」と攻撃しました。

これに対し、ブルームバーグ氏は、「すべての億万長者を代弁することはできない」とした上で、自身は幸運にも多くの金を稼いで多額の寄付をしており、その多くが民主党に向けられてきたことを主張。富を築いたことについて謝罪はしないものの、こうした議論が有権者離れにつながる方向に流れることを警告しています。