アメリカのシニア層の中に、「老人ホームの代わりに大学の中に住む」という人々が現れています。

アメリカでは、高校を卒業する生徒の数は2025年をピークに減っていくことが予想されています。そこで各大学が進めているのが「高齢者用住宅」の建設です。大学にとっては、土地という資産を生かし、財務を安定させるための戦略の一つです。

このほど米WSJ紙の記事の中では、アリゾナ州立大学の高齢者用住居に入居した、幼児教育を専門とする教授で72歳の女性を紹介しています。この女性は「学ぶのにこれ以上の環境はない」と期待を語っています。

同紙は、「多くの大学が、キャンパス内やその近くに高齢者用の住宅施設を用意する準備がある。ベビーブーマーの世代で、老人ホームでビンゴゲームをする代わりに、大学に行った方が刺激になると思う人々を受け入れるため」と評しています。