アメリカ・イスラエルとイランとの言葉による応酬がエスカレートしています。

象徴的なのが、ペンス副大統領が8日、イスラエルのためのキリスト教徒連合(CUFI)の年次サミットで行った演説です。

「先週イランは保有できる低濃縮ウランの量を超えました。イランは、アメリカの自制をアメリカに決意がないと混同すべきではないということです。我々はイランへの経済に圧力をかけ続けます。ドナルド・トランプ大統領のもとで、イランが核兵器を入手することは決して許しません」

またアメリカは、ウィーンで開かれた国際原子力機関(IAEA)の特別理事会において、「イランが核合意違反で緊張を高めている」と非難。「理事会は一致してイランが合意に戻るよう、声を上げるべきだ」との声明を出しました。

また先週、イランの有力国会議員が「アメリカがイランを攻撃すれば、イスラエルは30分以内に破壊されるだろう」と述べ、アメリカの同盟国イスラエルを報復対象にする構えを示すと、イランのネタニヤフ首相は9日、「我々の戦闘機F35は、イランに到達可能だ」と警告しました。

アメリカはなぜイスラエル寄りなのか

しかしイスラエルが保有する核は推定で100発以上と言われます。アメリカは核拡散防止条約(NPT)への参加を促すことはせず、年30億ドルを超える軍事援助も行っています。

アメリカがイスラエルを徹底して擁護するのは、福音派やイスラエル・ロビーの影響があります。