声を上げるデモ隊。左から順に、幸福実現党の七海広報本部長、松島幹事長、釈党首、壹岐神奈川本部統括支部長。
幸福実現党は26日午後、東京都新宿区で「中国の覇権主義から香港・台湾・日本を守ろう! デモ」を実施。炎天下、約950人が参加した。
デモ隊は約1時間、「中国の覇権主義から、香港・台湾・日本を守ろう!」「がんばれ香港! がんばれ台湾!」「G20で、議長国日本は、香港問題を取り上げろ!」などとシュプレヒコールを上げながら、約1時間、新宿駅周辺を練り歩いた。
本デモの趣旨に賛同する台湾の有志から、応援メッセージも寄せられた。シュプレヒコールの中、「一緒に、中華民國・台湾、香港、沖縄の自由を守りましょう!」と中国語のメッセージが流れた。
世界中で中国に声が上がっている
デモの出発にあたり、幸福実現党の釈量子党首は、「大阪でG20が開催されますが、世界中で、中国の人権抑圧に声を上げる動きが出ています。しかし、アジアの中で日本だけが、国としてはっきりと声を上げることができていません。幸福実現党は、本来あるべき姿を取り戻すべく、皆さまと共に、中国の覇権抑止に向けて、また、香港・台湾そして運命共同体である日本を守ろうというデモをこれから開始いたします」と語った。
事前に作成したプラカードを掲げ、デモ行進する参加者。
香港で約200万人が参加する大規模デモが行われた6月16日には、同党沖縄県本部も「沖縄・台湾・香港の自由を守ろう」デモを開催した。このデモに参加した同党の松島弘典幹事長によると、デモ隊に対して、沖縄に旅行に来ていた香港・台湾の方から多くの歓声が上がったという。松島氏は、「行動することが、多くの人にメッセージとして届いていきます。国論も一緒に変えていきましょう!」と述べた。
同党の七海ひろこ広報本部長も16日、香港の民主化運動を支援する街宣活動を都内で行った。26日、香港で「G20の議題に香港問題を取り上げて欲しい」と訴える大規模なデモが開催されることに触れ、「議題に取り上げるか日本政府は正式に答えを出していません。まだ、自由を守る戦いが続いています」と意気込みを話した。
生後11カ月の赤ちゃんを抱いて参加した東京都内在住の女性は、「世の中に対してママたちの意志を伝えたくて、あえて子供を連れてきました。みんなで立ち上がっている感じが香港に伝わればいいなと思います」と語った。
千葉県から参加した女性は、「東日本大震災の時、一番多くの義援金を送ってくれたのは台湾でした。それから台湾が好きになりました。台湾のために何かできることはないかと思っていました」と話した。一緒に来ていた女性もうなずきながら「日本政府の意見を変えていきたい」と力強く語った。
「何としても香港・台湾を守りたいという思いで来ました」と、栃木県からかけつけた男性もいた。
新宿駅周辺を歩くデモ隊。街宣車から中国語のメッセージが流れると、デモ隊の方を振り向く人もいた。
中国に「自由・民主・信仰」を広める
幸福実現党は、日本の既成政党で唯一、中国の覇権主義に備えるべきと主張しており、「自由・民主・信仰」の価値観を共有する国々との連携を強め、対中包囲網の形成が必要と訴えている。
香港で「逃亡犯条例」改正案の廃案などを求めた大規模なデモを受け、6月18日には、内閣府へ要望書を提出している。
(飯田知世)
【関連サイト】
幸福実現党公式サイト 「香港での大規模デモをめぐって(党声明)」
https://info.hr-party.jp/press-release/2019/9181/
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2019年6月19日付本欄 香港デモを支援 日本の学生・青年300人超 「中国は民主化せよ!」と都内で演説
https://the-liberty.com/article/15889/
2019年6月18日付本欄 幸福実現党が内閣府に「日露平和条約早期締結」「香港の『逃亡犯条例』改正撤回」を求める要望書を提出
https://the-liberty.com/article/15885/
2019年6月16日付本欄 香港デモに続き、沖縄デモに400人超 「沖縄・台湾・香港の自由を守ろう!」幸福実現党沖縄県本部