渋谷で若者とともに街宣を行う幸福実現党の七海氏(中央)。

《本記事のポイント》

  • 香港200万人デモと同じ日に、都内で若者300人以上が香港民主活動の支援演説
  • 政党で唯一「香港支援」を公約にする幸福党
  • 「自民党から幸福党への乗り換え現象」が起きている

中国本土への容疑者の引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案をめぐり、香港で16日、過去最大となる200万人(主催者発表)が参加する大規模デモが行われた。

日本でも同日、香港の民主化運動を支援すべく、幸福実現党の母体となる幸福の科学学生部が、渋谷や原宿など東京都内の主要9駅で、「香港・台湾・沖縄の自由を守る」街頭演説を行った。同党の七海ひろこ・広報本部長も演説にかけつけた。

演説には、学生や青年の若い世代を中心に300人以上が集まり、「中国は民主化せよ!」「今日の香港は明日の台湾、明後日は沖縄」などのシュプレヒコールを上げた。渋谷では、「香港の民主化」と書かれたプラカードを持つ民主活動家と意気投合し、連携する意思を確認したという。

渋谷の街宣に参加した若者たち。

政党で唯一「香港支援」を公約にする幸福党

日本の若者が立ち上がる中、政治家の大半は香港デモの訴えに「静観」を決めこむ。河野太郎外相がツイッターで「香港の自由と民主が維持されることを強く期待」と投稿するなど、"小さな反応"を見せるくらいだ。

しかし本来、他国にオピニオンを発信できる外相であれば、公式声明を出すべきであろう。河野氏が所属する自民党は党名に「自由・民主」を冠するのに、香港の自由と民主には関心が低い。同じく、与党の公明党も重い腰を上げない。

一方、幸福実現党は13日に「本来は、香港の中国化ではなく、中国の香港化を促進すべきです」とする声明を発表。参院選のマニュフェストにも、「中国の民主化を促します。香港の民主化勢力を支援すべく、国際世論の形成に尽力します」と明記するなど、日本の政党で唯一、中国民主化・香港の民主化勢力の支援を掲げる。

そして今回の演説でも、そうした政策の必要性を人々に訴えかけ、主張をブラさなかった。中国が民主化すれば、香港や台湾、沖縄の自由を守ることになり、アジアの平和と繁栄に貢献することができるためだ。

自民党から幸福党への乗り換え現象

街頭演説では、「若いのに頑張っているね。いつもは自民党に(票を)入れているけど、今度は幸福実現党に入れる」「数年前に幸福に入れたよ。いつもは自民党に入れるけど、おたくも一人ぐらいは出したいよね。じゃあ今年は幸福に入れるよ!」などという有権者の声があったという。

「自民党から幸福実現党への乗り換え現象」が徐々に起きているのかもしれない。"左傾化が進む自民党"を保守の原点に回帰させるためにも、幸福実現党が議席を獲得してほしい、という期待の声が広がりつつあるようだ。

池袋。

高田馬場。

新宿。

有楽町。

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