民主党の土肥隆一衆院議員が衆院政治倫理審査会長や党常任幹事会議長の辞任を表明した。

土肥氏は、先月末に韓国・ソウルの集会で、日本政府に対して竹島の領有権を放棄するように訴える韓国側との共同宣言に署名したことが9日に明らかになっていた。各メディアで報じている。土肥氏が署名した共同宣言の骨子は次の通り。

・ 日本は恥ずかしい過去に対し言葉だけではない「責任ある行動」を通じ、過去の歴史の真相を糾明し、被害者に対する実質的な賠償措置を履行しなければならない。

・ 日本は平和憲法改正と軍事大国化を通じた軍国主義復活の試みを直ちに中断しなければならない。

・ 日本政府は歴史教科書歪曲と独島(日本名・竹島)の領有権主張により、後世に誤った歴史を教え、平和を損なおうとする試みを直ちに中断しなければならない。

こうした内容の共同宣言に、国会議員が、それも首相の側近が署名したというのは信じ難いことだ。野党はもちろん、さすがに与党内からも批判が相次いでいる。引責辞任は当然として、菅政権がこの事態にどう対処するかは注目だ。一人の国会議員の個人的な資質の問題なのか、民主党政権の体質的な問題なのか、おそらくは両方の問題であろうが、尖閣諸島や北方領土などの問題が紛糾している最中での署名とあっては、売国奴のそしりはまぬがれない。(村)

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