《本記事のポイント》
- 人権概念を解さない習近平氏の守護霊
- 経済でアメリカを抜いた時点で、侵略を開始する
- 日本は中国包囲網こそ外交の柱とすべき
安倍晋三首相と習近平国家主席は26日、北京において関係改善を確認するための首脳会談を行う。
注目されているのは、日本側の「手土産」だ。安倍首相は、訪中の際に、通貨危機の際に通貨を融通し合う「通貨スワップ協定」を再開させる。とはいえこれは人民元暴落対策だ。中国は、ドル資産を元手に元を発行し、経済圏構想「一帯一路」のための経済開発や海外企業の買収、軍の近代化を進めてきた。
しかし近年、外貨流出が進んでいる。通貨スワップの締結国のない中国は、外貨準備が底をつけば「通貨クラッシュ」が起きる可能性もある。そうすれば経済の混乱から体制崩壊の可能性さえある。「通貨スワップ」は中国にとって喉から手が出るほど欲しい手土産だ。
また安倍首相は訪中を前に、これまで慎重だった経済圏構想「一帯一路」に対する評価を転換した。日米が協調する「自由で開かれたインド太平洋戦略」について「(一帯一路に)対抗するメッセージはよくない」からだという。
そもそも一帯一路とは、周辺国を経済的に中華経済圏に取り込み、次に政治・軍事的に支配していく戦略構想だ。この「一帯一路」にできるだけ多くの国を誘いこむことも、中国の大戦略の一つ。
中国が日本に接近しようとしているのは、米国の貿易関税をはじめとした対中強硬路線によって、日本との関係改善抜きに経済が立ち行かないとの冷静な読みがあるからである。裏を返せば、安倍政権はトランプ政権による中国包囲網に穴を開けようとしている。
しかし、中国に手を差し伸べるかのような判断が、果たして得策なのだろうか。
大川隆法・幸福の科学総裁は、17日に「習近平守護霊の霊言」を収録した。その中で同守護霊は恐るべき「本心」「野望」を持っていることを明かした。
「神は習近平そのもの」
まず特筆すべきは、その宗教観・人権観だ。現在、新疆ウイグル自治区の「再教育キャンプ」では100万~200万のウイグル人が拘束されている。英米紙などは、ナチスドイツの強制収容所にも比肩されると評している。習近平守護霊は、その実態について「(中国人をどう裁くかは) その国の主権の問題 」としながら、「(神を信じる) 彼らを"脱洗脳"している 」と述べた。
守護霊によれば、「 神がいるということが洗脳 」だという。そして、神がもし存在するとしたら、それは「 習近平そのもの 」だと語った。
また中国の宗教問題といえば、バチカンが中国政府に司教の任命権を与えたことが報じられている。このことについて守護霊は、中国のクリスチャンが司教の任命権を手放したことによって、「 命が救われた 」とコメント。「 イエス・キリストよりも共産党のほうが偉いのは当然だ 」、「 救世主が共産党という考えなんだ 」と豪語し、もしバチカンが中国に帰依しなければ、「(クリスチャンを) 1億ぐらい殺すぞ 」と脅迫した。
「歩く死人から臓器を取って何が悪い」
さらに中国で行われている臓器移植の問題に話が及ぶと、「 何の人権なの? 」「 中国では、政治犯・思想犯は、『死刑』なんですから。死刑ということは、『もう肉体命はない』ということですので、要するに、『歩く死人』なんだから、死人から臓器をとって何が悪いの? 」と述べ、知名度が高い人や、リーダー的な人、思想的に"頑固な人"から心臓や腎臓の臓器を取って、"見せしめ"にしていると述べた。
中国では、年間約6万~10万件もの臓器移植が行われている。主に、法輪功、ウイグル、チベット、家庭教会の人々からの摘出である。
アメリカなどでは、臓器移植を受けるには2~3年待つのは当たり前だが、中国では1~2週間、早い場合は数時間で臓器移植が受けられる。その背景には、「オンデマンド」で「殺人」を行っていることがある。
習氏守護霊も臓器が「高く売れる」と上機嫌に語る。要するに、宗教弾圧や臓器売買で、「殺人をして儲けることに何のためらいもない国家」──。それが中国である。
経済でアメリカを抜いた時点で占領する
そうした恐るべき価値観を持つ習近平氏だが、覇権への野望を隠そうとしなかった。
守護霊は、中国とアメリカの二強対立のバランスはもうすぐ崩れると予言。「 経済力でアメリカを抜いた段階で、『中国のスーパーパワー一強体制』に入るから。もっと圧倒的な力で、自分たちの意志を世界に示して、やっぱり、いうことをきかないところは、続々と占領をかけていきますから。軍事的に抑えこんでいきますから 」と、世界制覇の野望を示した。
また、日本への占領構想については、野党、左翼マスコミ、反戦グループ、芸能人や有名人などを介する世論工作等で思想戦を展開する方法と、日本を軍事的に制圧する方法との2つを暴露した。
「宇宙を押さえた者が勝つ」
さらにその野望は宇宙にも及ぶ。
「 核戦争の次にあるのは『宇宙戦争』でしょうから、宇宙を押さえた者が勝つでしょうなあ。地球の支配者になるでしょうから 」
習近平守護霊はこう述べ、最終決戦場は宇宙にあるという認識を示した。
宇宙戦争の際、人工衛星が撃ち落とされれば、地上では、テレビや携帯電話、インターネットが使えなくなり、金融市場や電力インフラも機能停止する。地上は大パニックになるだろう。中国は人工衛星破壊兵器の開発を進めており、地上から衛星を破壊したり、宇宙から地上を攻撃するレーザー兵器などが研究されている。
中国の製造強国政策である「製造2025」でも、2025年までに「宇宙」分野での覇権を掲げることが明記されている。そのためにアメリカやドイツから技術を盗んでかき集めてでも、技術を手に入れようとしているのだ。
中国包囲網こそ日本の戦略であるべき
安倍首相は短期的には中国に依存する日本経済の浮上のために、中国との友好関係の強化で「経済成長」を手柄として挙げたいという心理があるのかもしれない。だが、その取引をしようとする相手の正体は、1億のクリスチャン、数百万のイスラム教徒を殺しても、何ら罪に感じない「悪魔」だった──。
経済関係の強化は、経済力を軍事力へと変えている中国に、将来的な日本侵略のためのパワーを与える愚策でもある。
古代より政治家は、善悪の判断をすべき責務を負っている。悪との融和は、悪への屈服に他ならず、奴隷の平和しかもたらさないからである。
アメリカでは、中国によるキリスト教徒、ウイグル、チベットへの宗教弾圧の実態が明るみに出るにつれ、対中強硬路線が既定路線となった。それは中国政府の行為が「信仰ある国への宣戦布告」に他ならないと受けとめられてきたからである。いまや国際社会は、「自由文明vs全体主義」との図式へと移行している。
日本が今なすべきことは、「自由、民主、信仰」といった普遍的価値を守る強い意志と、信仰心のある国同士の中国包囲網の完成である。訪中の際に、中国の憲法でも保障されている「信教の自由」や人権問題を提起するぐらいの気概も当然求められる。くれぐれも今回の訪中が、後の世に、「日本の手土産が『悪魔への貢物』となった」と嘲笑されることがないようにしていただきたい。
本霊言では、他にも次のような多岐にわたる論点への言及があった。
- 孔子学院を世界に広める真の目的とは
- 習近平守護霊が拠りどころにする法家思想
- 国際法をどう考える?
- 共産党の正義とは?
- 中国の秘密軍事基地で何が行われているのか
- 中国の急速な人口増の背景にあるもの
- インドはなぜ先進国になれないのか
- 習近平守護霊は「愛」や「慈悲」、「自己犠牲」をどう考える?
- バチカンの教皇に何を求めるのか
- 対中方針に何が必要か
ここに紹介したのは霊言のごく一部です。詳しくは幸福の科学の施設で、ぜひご覧ください(下記参照)。
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