写真:AP/アフロ
2018年6月号記事
オピニオン
国際
このままでは金正恩の思うツボ
「腰砕け」トランプの 尻を叩け
北朝鮮が、2月に行われた韓国・平昌五輪に参加して以降、国際情勢は「金正恩ペース」で動いている―。
五輪後、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は相次いで外国政府の首脳・高官と会談している。
3月下旬は習近平・中国国家主席と会い、同月末より次期国務長官に指名されているマイク・ポンペオ米中央情報局(CIA)長官を訪朝させ、4月下旬は文在寅・韓国大統領、5月か6月にはトランプ米大統領と会談する予定だ(4月19日時点)。
金氏は、「南北間の対話が行われている間、いかなる軍事的行動もない」というトランプ氏の言葉を逆手に取り、アメリカが軍事行動をとれない状況をつくり出している。
トランプ氏も、今秋の中間選挙に近づけば、軍事行動がとりにくくなるなど、半島情勢は金氏の思惑通りに進む最悪の事態に陥っている。