2018年3月号記事

地域シリーズ 愛知

他県の人には教えたくないがや

「豊かな名古屋」の秘密

小学校の卒業式で袴、ハデ婚……

「堅実&見栄っ張り消費」のパワー

今、日本で一番元気な都市は、実は名古屋だった!? 名古屋人が言わない、隠された魅力に迫った。

(編集部 小林真由美)

名古屋市の観光文化交流局が2016年に行った全国主要8都市のブランド・イメージ調査で、名古屋市は「最も魅力に欠ける街」という不名誉な称号を得てしまった。

一方で、年初に日銀が発表した金融経済動向によると、愛知県を含む東海3県の個人消費は順調に伸びている。百貨店における時計などの高額品の販売額も増えているという。

また、日本全国で車離れが進む中、愛知県は自動車普及台数で全国トップ。「名古屋経済が国内の景気をけん引している」という見方すらある。

名古屋は本当に「魅力がない」のだろうか。そのリアルな姿を探るべく、現地に行ってみた。

まず訪れたのは、「日本で最も元気なストリート」と評される大須商店街。9つの商店街が一カ所に集まり、名古屋メシはもちろん、世界各国の料理店、電気街、古着・ファッション、雑貨、ブランド品の質屋など1300以上の店や施設が軒を連ねる。

平日でも約3万人、休日は約7万人の老若男女が集まる大賑わい。名古屋人は祭り好きで、年がら年中、各地で祭りが催されているが、毎年10月に大須で開かれる祭りには、30万人以上が集まるという。

次ページからのポイント

名古屋人はお金を惜しまない!?

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