背景写真は、1951年、日米安全保障条約調印式でサインする吉田茂首相(当時)。
公開霊言
「吉田茂の霊言」
2017年10月5日収録
安倍晋三首相は、自身が「万全」と称する北ミサイル対策に関して、このように述べている。
「今、求められているのは国際社会と連携していく外交の力です。(中略)北朝鮮が日本を攻撃すれば間違いなく米国の報復がある。これが強い抑止力になっているのです」(6日付産経新聞のインタビュー)
要するに「万全」というのは、「アメリカとの関係を強固にしているので、いざという時は、アメリカが守ってくれる」ということだ。
このように、日本はアメリカ頼みで自ら自国を守ろうとしない状態が、戦後70年以上続いてきた。
この路線を最初に敷いたのが、吉田茂元首相だ。
「戦後復興のため、経済発展を最優先し、日本の安全保障はアメリカに依存することで軍備費を削減する」という国家指針、いわゆる「吉田ドクトリン」をとった。吉田元首相は、朝鮮戦争後、アメリカに再軍備を求められたものの拒否し、米軍基地に日本を守ってもらいながら、経済面での復興だけに集中した。
こうした「軽武装・経済重視」の平和主義路線が、現在も受け継がれているのだ。
吉田元首相の霊が迷っている2つの理由
そんな吉田元首相の霊が5日、大川隆法・幸福の科学総裁の元を訪れた。
実は2010年、大川総裁は吉田元首相の霊言を行っていたが、その時、吉田元首相の霊は、天上界に還っていなかったどころか、自身が死んだことさえ理解していなかった。
それから7年後に再び現れ、「私が天国に還れない理由を、宗教として理論的に立証してくれ」と言ってきた。そこで、大川総裁は、戦後平和主義の問題点を明らかにするため、吉田元首相の霊を招霊した。
吉田元首相の霊は冒頭、「 憲法9条が戦後の基本教義だったら、 " 御本尊"は吉田茂だろうよ。 (中略) 偽本尊かどうかは、そらあ、ものすごい大事なことなんじゃないの 」と語った。つまり、戦後日本の“絶対原則"である憲法9条が正しいかどうかにより、それを日本の政治体制の中心に定着させた吉田元首相の「罪」も大きく左右される。それを本人は気にしているようだった。
今回の衆院選でも、憲法9条の改正は論点の一つとなっているが、吉田元首相の霊は今も、軍備を増やさず、非武装中立的な立場を取る方が、日本が生き残る可能性は高いという考えを持っていた。
さらに、「 いっそのこと、北朝鮮に隷属したらいいんじゃないの? ぜひとも日本に来ていただいて、北朝鮮の水爆で守ってもらったらいいんじゃないの? 」とまで語った。
結局、自分の国を自分で守らない体制をとり、増税して平等な国にすれば、日本は中国や北朝鮮の受け皿になれるという、隷属思想の持ち主だったようだ。日本人にはこうした考えを持つ人が多く存在する。
衆院選での公約を見てみても、自民党は「防衛費は微増」「非核三原則は堅持」「アメリカの核の傘に依存」など、アメリカの軍事力頼りであり、希望の党や立憲民主党は、具体的な安全保障政策すら示していない。既存の政治が続けば、いつまでたっても吉田ドクトリンから抜け出せないだろう。
また、「 日本の神様の信仰を捨てれば平和になるっていうドクトリンを引いたということだな。(中略)神と正義の下に戦争は起きているからね。もう持たない方がいいわ 」と、信仰心のなさも明らかにした。
吉田元首相が天国に上がれない理由は、経済を重視するあまり、日本の安全を守れない体制をつくってしまったことと、信仰国家であったはずの日本を無信仰国家にしてしまったという大きく2点にあるようだ。
「中国や北朝鮮に占領されても、食べていければいい」というような考えを持つ吉田元首相の霊が迷っているということは、「生きながらえればいい」という唯物的な考えは、地獄への道だということだ。
霊言では、他にも以下の論点に言及されている。
- 大東亜戦争の正義についてどう思うか。
- 占領を受け入れるのは、自民党の○○氏。
- 幸福実現党に対する評価は?
- 皇室・天皇についてどう思うか。
【関連書籍】
幸福の科学出版 『吉田茂元首相の霊言』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1929
幸福の科学出版 『マッカーサー 戦後65年目の証言』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=88
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