2017年8月号記事

【続報】マレーシア航空370便の行方不明

乗客の家族が抗議

「マレーシア政府・航空の対応は非人道的」

本誌6月号では、マレーシア航空370便の行方不明事件の真相に迫った。

その後、乗客の家族に取材を続けると、マレーシア政府やマレーシア航空などの驚くべき不誠実な対応が明らかになった。

本誌6月号記事のポイント

  • 370便は、姿を消した南シナ海に墜落したと考えるのが自然。
  • だが、マレーシア当局は不確かな情報で南インド洋に墜落と断定した。
  • 370便は整備不良で事故を起こし関係者がそれを隠ぺいしている可能性がある。

2014年3月8日、マレーシアのクアラルンプールから中国の北京に向けて飛び立ったマレーシア航空370便(ボーイング777-200型機)が、乗員乗客239人とともに南シナ海で姿を消してから3年が過ぎた。

機体が見つからないまま今年1月に捜索は打ち切られ、人々の記憶からも消え去りつつある。

本誌6月号(4月末発売) http://the-liberty.com/article.php?item_id=12904 では、マレーシア政府の「370便は南インド洋に墜落した」という発表には根拠がなく、南シナ海に墜落した可能性について論じた。

本誌は6月号制作時点から、マレーシア政府やマレーシア航空に質問状をメールで送り、電話などで何度も催促してきたが、回答がないという不可解な状況が続いた(6月18日時点)。

しかし、こうした不誠実な対応は、乗客の家族に対しても同じだった。

事故以来、多くの家族は同政府、同航空、米ボーイング社などに対して情報開示を求めてきたが、門前払いを繰り返される非情な対応にあっている。