神奈川県議会に要請書を提出する壹岐氏(左)。

2017年2月号記事

Topics

幸福実現党の壹岐愛子氏が神奈川県議会へ

「いじめ防止策の強化」を要請

震災で福島県から横浜市に自主避難した後、数年間にわたっていじめを受けていた中学一年の男子生徒が、胸中を明かす手記を11月に公開した。

生徒は加害者たちから「ばい菌」と呼ばれ、「賠償金があるだろう」と金銭を要求された。その被害総額は150万円以上で、明らかに犯罪の域に達している。生徒は、いじめの実態を何度も学校に訴えたが、信用してもらえなかったという。

生徒の保護者は2014年、神奈川県警に相談。学校側は県警からの報告で、生徒が加害者に金銭を渡していた事実を確認したにもかかわらず、加害者側に十分な指導を行わなかった。

教師は善悪を教えるべき

支持者訪問や街宣をする壹岐氏。

こうした現状を変えなければならないと、幸福実現党神奈川県本部の壹岐愛子神奈川3区選挙区支部長は12月、神奈川県議会を訪れ、文科相に「いじめ防止対策推進法」の改正を働きかけるよう、次のように要請した。

「いじめを隠ぺい、加担、放置した教師、学校、教育委員会に対する減給、停職等の処罰規定を設けること」

壹岐氏は本誌の取材にこう話す。

「中高生に、いじめへの学校側の対応を聞くと、きちんと対処している学校もあるようです。しかし全国では、校長や教師がキャリアを守るために、いじめを隠ぺいする事例が相次いでいます。 現行の法律では、いじめを隠ぺいした教師への罰則がありません。『いじめがないこと』ではなく、『いじめ問題を解決したこと』を評価する仕組みが必要です。教師は聖職者であり、勉強の知識だけでなく、善悪の価値判断も生徒に教えるべきだと思います」

文部科学省の「いじめ防止対策協議会」は10月、いじめを隠ぺいした教師が懲戒処分になりうると周知することを検討。だが、委員たちは、「現場の教師が、俺たちを信用しないのかと怒っている」などと述べ、懲戒処分の明記に猛反対したという。

学校や教師の自己保身を助長する仕組みを変え、いじめに苦しむ多くの児童、生徒を救うことが求められている。

【いき愛子 公式サイト】

http://iki-aiko.net