2016年9月号記事

はじめての「靖国」

大学生が読む特攻隊の遺書


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はじめての「靖国」 大学生が読む特攻隊の遺書

はじめての「靖国」 大学生が読む特攻隊の遺書


明星大学

戦後教育史研究センター

勝岡寛次

(かつおか・かんじ) 1957年広島県生まれ。早稲田大学第一文学部卒、同大学大学院博士課程修了。近著に『 歴史の急所 』(HS政経塾刊)がある。

靖国神社を訪れた2人は、共に19歳。1人は帝京平成大学1年でバスケが得意な赤澤知幸さん。「ほとんど戦争を知らないので、日本の過去を少しでも知れたらいい」とポジティブ。

もう1人はハッピー・サイエンス・ユニバーシティ(HSU)2年の高橋志織さん。勉強熱心だが、高校で日本史を選択しておらず、本人曰く「歴史はそれほど得意ではない」。

最寄りの地下鉄・九段下駅から坂を登り、大鳥居をくぐると、直径1・5メートルもの菊の御紋が掲げられた神門(右写真)が現れる。

「立派な門だね」と口にしながら、2人は緊張した面持ちで神門をくぐり、その先にある拝殿で参拝。戦争に関する資料を展示する靖国神社内の遊就館に向かった。

次ページからのポイント

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