東京に住むのは大変。そう実感する方も多いだろう。確かに、便利な都心の家賃は高く、部屋は狭い。かといって郊外に住んでも、満員電車で通勤するのも一苦労だ。
東京都知事選を控え、今回は各候補の「都市政策」を中心に政策を比較する。これは各候補が、東京に住む人たちの理想の暮らしをどのように描いているかを映し出すともいえるだろう。
自民・公明ほか推薦・増田寛也氏は災害対策が中心
- 木造住宅密集地域の不燃化、耐震化をスピードアップ
- 帰宅困難者の一時滞在施設を大幅に増加。大災害発生時の近隣・遠方自治体との連携計画を都・区市町村毎に策定
- 高齢者やチャレンジドの方が安心して暮らせるユニバーサルデザインの街づくり
野党4党の統一候補・鳥越俊太郎氏は介護や防災を打ち出す
- 大介護時代に備え、特別養護老人ホームなど高齢者の住まいを確保。
- 耐震化・不燃化の促進、帰宅困難者対策で災害に強い東京を作る。住宅・マンションの耐震化助成を拡充。
無所属で出馬の小池百合子氏は、環境対策を打ち出す
- 住宅の耐震化・不燃化を2020年までに実現。都道の電柱ゼロ化や技術開発を支援。
- 満員電車ゼロを目指して、時差出勤を進め、二階建て車両の導入。
- エコハウス・スマートハウスへの助成を強化。
幸福実現党公認、七海ひろこ氏は都市の高層化を推進
- 容積率の緩和や空中権の活用などで、東京を、ニューヨークを超える超高層都市に新生。
- 高層化を進め、どの世代でも「安くて、広い家」に住めるように。
- 羽田空港の24時間運航と、山手線や地下鉄の24時間化を進める。働き方の多様化を進め、通勤ラッシュを大幅に緩和。
増田氏はこれまで、地方の衰退を招くとして、東京への一極集中を批判してきた。首都圏で大災害が起きた場合、地方への人口分散を想定していると伺える。鳥越氏は、介護が必要な高齢者やその家族にとって住みやすい都市を描いているようだ。
小池氏は、都市の悩みでもある通勤ラッシュの解消策や防災対策、環境対策を強く打ち出している。七海氏はさらに踏み込んで、東京に住める人を増やし、豊かな生活を送るために建物の高層化を進め、国際的な行き来も含め、移動しやすい東京を描く。
海外との行き来がしやすい東京にするのは
世界の他の都市と比べ、明らかに東京が遅れているのは建物の高層化だろう。ニューヨーク・マンハッタンの建物は平均14階建てだが、東京の中心部は平均2.6階建て。それを阻むのは容積率の規制だ。
例えば、マレーシアの首都・クアラルンプールにある、400mを超える高層ビル「ペトロナスツインタワー」の一つを施工した企業の一つは日本の建設会社である。しかし、同様のビルを建てようとすると、日本では規制によって建設できない。
都が主導して規制を緩和すれば、延べ床面積を広くとった建物を建てられる。「職住近接」を実現することで長時間の通勤をしなくてもよくし、共働きもしやすく、通勤ラッシュの解消にもつなげる。交通の利便性が高まり、空港の利用もより柔軟になれば、海外との行き来を含め、ビジネスがしやすくなることは明らかだ。
新都知事の心の絵が都政に反映され、やがて未来の東京を形作る。東京の現状維持、あるいは縮小を目指すか、はたまた、さらなる発展を目指すか。日本の首都のリーダーを選ぶにあたって、ぜひご一考頂きたい。
【関連サイト】
七海ひろこ公式サイト
【幸福実現党・七海ひろこ氏の政見放送】
テレビ放送(NHK総合テレビ)
- 7月22日(金)6:00~6:26 (七海候補は、1番目に放送)
テレビ放送(日本テレビ)
- 7月22日(金)4:00~5:02 (七海候補は、4番目に放送 4:15頃から)
- 7月24日(日)4:30~5:32 (七海候補は、4番目に放送 4:45頃から)
- 7月26日(火)4:00~5:02 (七海候補は、4番目に放送 4:15頃から)
ラジオ放送(NHKラジオ第1)
- 7月22日(金)12:30~12:56 (七海候補は、1番目に放送)
【関連書籍】
幸福の科学出版 『繁栄の女神が語る TOKYO 2020』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1707
【関連記事】
2016年7月18日付本欄 【都知事選】公約見たら、保守だった七海ひろこの都政政策