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7月31日に投開票を迎える東京都知事選。これまでの序盤戦で主要候補とされているのは、鳥越俊太郎氏、増田寛也氏、小池百合子氏の3氏だ。だが、選挙の争点は十分に議論が尽くされてはおらず、有権者はどう判断すればいいのか迷う点も少なくない。
そうした中、幸福実現党の七海ひろこ氏は、古いイメージが付きまとう3氏が、ほとんど触れていない政策を盛り込み、「新しい選択」というスローガンを掲げて戦っている。そんな同氏の公約を見ると、「保守的」な思想の持主であることが分かる。
自虐史観教育の排除
七海氏のホームぺージには、こう書かれている。
「教育現場からの自虐史観教育の徹底排除に取り組みます」
「徹底排除」が意味するのは、自虐史観に基づいた教科書の採用を止めるほか、国歌斉唱時の起立を拒否する教師を是正指導することも含まれるだろう。
また、左翼的な教育論者が提唱してきた「ゆとり教育」。七海氏は、ゆとり教育からの完全脱却を訴え、「土曜授業の復活を推進し、教育内容の向上と授業時間の増加を図ります」とまで踏み込んでいる。
こうした政策は、「どのように学力を向上させるのか」に具体的に触れようとしない3氏とは一線を画す。もし学校教育が建て直されれば、家計の負担となっている塾の費用も少なくなるはずだ。
韓国人学校の貸与問題
次に、都民の関心が集まる、舛添要一(ますぞえ・よういち)前知事が進めた、韓国人学校用地に対する都有地の貸与問題。これについて七海氏は、白紙撤回の方針を打ち出し、また、外国人地方参政権の付与にも反対している。
さらに七海氏は、東京都の消費税5%特区の実現や、固定資産税の減免、法人税の減税なども主張。こうした減税路線は、アメリカの保守政党・共和党を想起させるもので、徹底した「小さな政府」を目指していると言える。
七海氏は、31歳という若さでありながら、その主張は「骨太の保守」であることが分かる。政党内でのしがらみや、古い体質が維持されている都政。根本的な改革を進めるには、「新しい選択」を掲げる候補に期待が高まる。
(山本慧)
【関連サイト】
七海ひろこ公式サイト
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