2014年4月、大阪市内で記者会見を開いた小保方晴子氏。写真:毎日新聞社/アフロ

2016年7月号記事

ニュースのミカタ 1

科学

日本は何をしているのか

STAP実験に韓国からの留学生が成功

「ES細胞の混入によるねつ造だった」――。

そう否定された小保方晴子氏のSTAP細胞の研究が、海外では別の形で続いています。

独ハイデルベルク大学の研究チームが、STAP細胞の論文を下地に、「がん細胞に酸性の刺激を与えたところ多能性細胞になった」ことを報告する論文を3月に発表しました。このチームでは、人間のがん細胞の酸性度が人体の他の細胞よりも強いことに注目して、がん治療の研究をしているとのことです。

論文の筆頭著者はキム・ジヨン氏。韓国政府の支援で海外留学中の、博士課程の女性です。