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インドを中心に貧困層の救済を行なった修道女、マザー・テレサを9月に「聖人」に列することをこのほど、ローマ法王が発表した。

マザー・テレサは1910年にアルバニアにカトリック教徒として生まれた。インドで修道女として働く夢を抱え、18歳からアイルランドに渡って修道女会に入る。

その後念願のインドへ赴き、女学校の校長などを務め、1946年、列車の中での啓示をきっかけにスラム街での活動を決意。「神の愛の宣教者会」を設立し、1997年に亡くなるまでのおよそ50年間に渡ってインドを中心に貧しい人々の救済活動を行ない、世界に大きな影響を及ぼした。

病気を祈りで治す奇跡

今回マザーが聖人に列せられたのは、フランシスコ法王が「二つ目の奇跡」を認定したことによる。キリスト教カトリック教会における聖人の認定には、前段階として「福者」に認定される必要がある。マザーは2003年10月に1つ目の奇跡が認定されており、福者に列せられていた。

「奇跡の認定」とは耳慣れない言葉だが、奇跡は本当に実在するのだろうか。

今回マザーが聖人に列せられる際認定された奇跡は、昨年12月に脳腫瘍を抱えていたブラジル人男性がマザーへの祈りで回復したというもの。宗教では病気治しの奇跡が数多く確認されている。

今も昔も報告される病気直しの奇跡

キリスト教に関して言えば、新約聖書に書かれているラザロの復活や、伝道師パウロの回心などが知られている。近代では、フランスにある「ルルドの泉」も今までに数千件もの病気治癒が起こった奇跡の泉としてキリスト教の巡礼地になっている。

ルルドの泉は、ノーベル医学・生理学賞を受賞したアレクシス・カレル氏が泉を訪れた際に病人の病が治るのを目撃したエピソードを氏の著作『人間 この未知なるもの』で紹介していることでも有名だ。

また、1999年にアメリカのミズーリ州カンザスシティの病院で行われた臨床実験で興味深いものがある。心臓病集中治療室に入室した患者990人を対象に、患者には知らせずクリスチャンによる「祈り」を4週間行なった結果、祈りを行なっていない場合に比べて治療経過が約10%も良くなったというものだ。

海外だけでなく日本でも、ガンやくも膜下出血などの難病をはじめとした数々の病気からの奇跡的な回復現象が数多く報告されている。

宗教的な奇跡現象は、決して一笑に付せるものではない。次の時代の科学の研究対象と言える。(祐)

【関連サイト】

19日に公開された、映画「天使にアイムファイン」では、ガンに苦しむ女性とその身に起こる奇跡が描かれている。

映画「天使に"アイム・ファイン"」公式サイト

http://www.newstar-pro.com/tenshi/

【関連書籍】

幸福の科学出版 「アイム・ファイン!」になるための7つのヒント 大川隆法著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1616

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