日本を中心に、「北朝鮮包囲網」を作る動きが進んでいる。

北朝鮮が7日に事実上の長距離弾道ミサイルを発射した。そのことを受け、安倍晋三首相は9日、オバマ米大統領と韓国の朴槿恵大統領と相次いで電話し、北朝鮮制裁の調整を主導した。

安倍首相は米韓両首脳に対し、「各国の強固な連携により、強い決議の迅速な採択に向け、プロセスを加速させたい」と強調。日本独自の制裁措置の強化を検討していることも伝えた。

それに対してオバマ氏は「今こそアクションを起こす必要がある」との考えを示し、朴氏も「日本の取り組みを評価したい」と語った。

北朝鮮制裁のカギを握るのは中国

日米韓3か国で「北朝鮮包囲網」を築くことには、中国に圧力をかけるという狙いもある。

中国は北朝鮮と「血盟」関係を結んでいる。北朝鮮に強力な制裁を課すことには依然として消極的だ。

中国は、朝鮮半島が韓国のもとで再統一されることを、かねてより警戒している。北朝鮮がなくなれば、米軍が多数駐留する韓国と、国境を接することになる。そのために、核武装して周辺諸国を威嚇する北朝鮮を、防波堤として利用したい考えだ。

一方の北朝鮮も、「経済制裁がなされても、中国から食糧やエネルギー等を裏で供給してもらう」ことや「ミサイル発射実験をしたあと、北朝鮮がアメリカから攻撃されないよう、中国に上手に対応してもらう」ことを期待している。

北朝鮮への制裁を実効的に行うためには、中国と北朝鮮の関係にくさびを打ち込むことが肝要だ。

中国は北朝鮮を使って日米韓の動きを注視している

北朝鮮を野放しにする中国には、さらに深い思惑がある可能性がある。

北朝鮮による3回目の地下核実験を受けて、大川隆法・幸福の科学総裁は2013年2月、エドガー・ケイシー霊による「未来透視リーディング」を行った。

「未来透視リーディング」とは、未来のある時点または特定の地域を定め、そこに意識を飛ばして、同時中継的に報告するという、大川総裁の人類史上かつて例のない霊能力をもって行われるものだ。

その中でケイシー霊は、中国の思惑について次のように述べていた。

習近平は、北朝鮮に軍事行動を起こさせてみて、『韓国、日本、アメリカの軍事的な連携、同盟関係がどのくらいのものなのか』、あるいは、『どの程度の機動力をもって反応してくるか』ということを見ています。

自分のところの態度をはっきりさせずに、『幕引きできるのは、中国だ』というような、恩を売るかたちの交渉をしてきます。(中略)日本の防衛能力や、韓国の防衛能力、アメリカの迎撃能力は、どの程度か」「議会や大統領の判断の速度は、どの程度か」というのを見て、自分たち(中国)が本戦をする前のシミュレーションに使うつもりだと思います

日米韓が、北朝鮮の度重なる威嚇に対して、防衛と迎撃の姿勢を固めるなどの対応を取ることは、様子をうかがう中国に対して「我々は、やるときはやる」というメッセージにもなる。

北朝鮮の脅威をチャンスに変えて、アジアの平和を協力して守る姿勢を固めたい。(真)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『正義の法』 大川隆法著

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幸福の科学出版 『北朝鮮・金正恩はなぜ「水爆実験」をしたのか』 大川隆法著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1612

幸福の科学出版 『北朝鮮の未来透視に挑戦する エドガー・ケイシーリーディング』 大川隆法著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=914

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