《本記事のポイント》
- 練馬区のとんかつ店で店主が死亡 油をかぶった可能性
- コロナによる五輪延期や休業で落ち込んでいたとの報道も
- 過剰な自粛はコロナ感染者を減らしても鬱病や自殺者を増やしてしまう
東京都練馬区のとんかつ店で4月30日夜に火災があり、店主の男性(54)が全身やけどで死亡した。
遺体には油を浴びたような形跡があった。警察は現場の状況から、男性が油をかぶった可能性があると見ているが、遺書は見つかっていない。
男性は妻と二人でとんかつ店を切り盛りしてきた。とんかつ店は創業約50年で、男性は三代目。地元で長年愛される人気店だったという。
男性の趣味はマラソンで、東京オリンピックの聖火ランナーにも選ばれていた。しかし新型コロナウィルスの影響で聖火リレーは延期となり、4月7日には緊急事態宣言が発令。東京都による飲食店の時短営業の要請を受け、とんかつ店も13日から臨時休業に踏み切っていた。
店舗の再開を目指していたが、必要な消毒液が手に入らないなどの問題に直面。男性からいつもの明るさは消え、うつうつとした状態だったという。
アメリカでは自殺志願者が急増
政府は緊急事態宣言の延長を表明しているが、延長すれば、中小企業や小売店では休業や規模縮小を続けざるを得ず、男性のように、精神的にも経済的にも追い詰められる人が増えてしまう。
実際に、ロックダウンが続くアメリカでは米民間団体が無料で運営する「自殺防止ホットライン」への問い合わせが急増。ロサンゼルスの窓口では、2月の相談件数が前年度比で6倍以上に増えている。自殺志願の主な理由は新型コロナウィルスの感染不安や「失業して生活が苦しい」「孤独感に耐えられない」などが多いという。
日本では、失業率が1%上昇すれば、自殺者が約2300人増えると言われている。京都大学大学院教授の藤井聡氏は自身のツイッターで、コロナショック&政府自粛要請によるGDP減と失業率増を推計すると、今後自殺者数が14~26万人も増えると予測している。
休業時、男性のフェイスブックには「働くのが大好きで、定休日も設けず家族旅行に行くのも数年に1度で、30年弱働いてきた。自問自答しているが、感染予防に徹したい」と記されていた(5月2日付毎日新聞夕刊)。
男性は仕事に情熱を燃やし、前向きに店を切り盛りしてきたが、感染拡大防止のための自粛要請により、休業せざるを得なかった。自らの努力とは関係なく、店を開けられない。そのやるせなさや苦しみは計り知れない。
自殺してはいけない理由
スピリチュアルな観点から見ても、自殺者の増加は看過できない。なぜなら、私たちの本質は魂であり、肉体が死んでも、魂は死なない。そして、ほとんどの自殺者はストレートに天国には旅立てないのが、霊的な真実だからだ。
私たちは偶然に生まれたのではなく、一人ひとりが天上界で「地上での人生計画」を立て、生まれる場所や両親、時代などを選んで生まれてくる。そして人生における苦難や困難を「人生の問題集」として解きながら、魂を磨いている。
自ら命を絶つことは、その修行を放棄することになる。そのため、本来の寿命が来るまで、何度も自殺時の苦しみを繰り返したり、亡くなった場所や家で地縛霊となったり、苦しさのあまり、生きている人に障りを起こしてしまう霊もいる。
自殺すれば苦しみから逃れられるどころか、さらなる苦しみが魂を襲うことになる。世界中にある宗教のほとんどが自殺を禁じているのは、そのためだ。
このまま政府が緊急事態宣言を延長し、各自治体が過剰な自粛要請を続ければ、コロナウィルスに罹っていないのに、倒産や失業によるストレスによるうつ病や、借金を苦にした自殺などが増える可能性がある。
さらにアメリカでは、ロックダウンの日数と感染者数の減少に、ほとんど相関性がなかったという指摘もある。
欧米では、経済活動の再開が進められつつある。日本政府や自治体は、「過剰な自粛によって、コロナに罹らなくても、鬱や借金苦で自殺者が増える」ことを直視し、「緊急事態宣言」の見直し・撤回に入ると共に、こういう時期だからこそ、自殺防止策に本気で取り組むべきではないのか。
【関連サイト】
自殺防止サイト「あなたに贈る真理の言葉」
「自殺してはいけない本当の理由」キャンペーンサイト
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「自殺を減らそうキャンペーン」Twitterページ
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【関連書籍】
大川隆法著 幸福の科学出版
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