記者会見を行う金城氏(中央)。

幸福実現党の金城竜郎(きんじょう・たつろう)氏が7日、沖縄県庁で記者会見を開き、同党の公認候補として、次期衆院選の比例九州ブロックでの立候補を表明した。

金城氏は、「日本経済V字回復策」「アジア有事に備えた緊急提言」「未来産業投資による経済成長」を政策の柱として掲げ、こう意気込みを語る。

「私は2009年の衆議院選挙以来、いくつかの選挙に挑戦させていただいてきました。前回の参院選後も継続して、地域を歩き、さまざまなご意見をお伺いし、また国の課題や地域の課題について直接お伝えさせていただきました。

その中で、『何度でも立ち上がり、挑戦する姿に感動した』『この10年間、あなたの主張は一貫して全くブレていない』『今の政治を変えてほしい。頑張り続けなさい』という励ましのお声を頂戴し、何としても、このご期待にお応えしたい、と強く思っています」

経済、国防、未来産業で日本をけん引

意気込みを語る金城氏。

金城氏は、以下のような政策を掲げる。

1.日本経済V字回復策

  • 中国経済のバブル崩壊が起きれば、日本の銀行が保有する有価証券などが暴落し、倒産の危機に瀕する。緊急銀行救済策と景気浮揚策を提示する。

  • 消費税率5%、法人実効税率10%台、所得税の一律減税、働き方改革法の廃止など、減税と規制緩和を断行。税金と社会保障費による企業利益の圧迫、42%もの国民負担率を減らし、経済成長を誘発する。

  • 国が、企業や国民の経済活動に関与しすぎることのない、「小さな政府」を目指すことにより、5%の経済成長による自然増収で、健全財政を実現する。

2.アジア有事に備えた緊急提言

  • 中国のバブル崩壊の過程で起きうることは、中国が「一帯一路」構想のもと、事業資金を貸し付けた国に対する強権的な返済要求。軍事行動を伴うことも考えられる。

  • 昨年の尖閣諸島周辺への中国公船の侵入は1057隻で過去最多、公船の領海侵入が122隻で過去2番目の多さ。さらに、中国南岸にはミサイル基地がたくさん造られている。

  • 想定外のことも視野に入れ、「絶対に県民を守る」という気概を示し、備えることが必要。

3.未来産業投資による経済成長

  • 沖縄近海では、海底熱水鉱床が発見されている。そこから、金、銀、銅、鉛、亜鉛などが採掘できることが分かっている。これまで輸入に頼ってきた鉱物資源を採掘、精製し、製造に結びつける新たな製造業を基幹産業として立ち上げる。

  • アメリカでは、私企業が航空宇宙産業をビッグビジネスに成長させている。我が国においても、民間のスペースポート建設の支援を行い、海外からの衛星の打ち上げや国際宇宙ステーションの活動への貢献を行う民間企業を生み出していきたい。

  • 長期系銀行を復活させ、GDPを引き上げる未来産業創造を後押しする。

九州・沖縄は、中国や北朝鮮という独裁国家に面し、日本の国防にとって極めて重要な地。国際情勢に敏感で、危機意識の高い政治家の登場が待たれる。

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