エジプトで19日、憲法改正の是非を問う国民投票が実施された。選挙管理委員会が20日、77%の賛成多数で承認されたと発表した。

改正案では、大統領の任期を6年から4年に短縮とし、3選を禁止、立候補資格が緩和されて、野党や無所属からの立候補が可能になった。ほかにも非常事態宣言の発令・運用の厳格化など合わせて9項目。

この改正の承認を受けて、6月に人民議会(国会)選、8月か9月に大統領選が行われる見通しとなった。

エジプトでは、1月下旬に反政府デモが発生、2月上旬には30年政権を敷いていたムバラク大統領が辞任し、現在は軍が暫定統治している。民主化デモの口火を切ったチュニジアでは、独裁体制が崩壊して暫定政権が発足した後も混乱が続き、バーレーンやイエメンでは民主化デモが鎮圧されている。リビアでは先日も伝えたとおり、欧米を巻き込んだ内戦状態だ。せめてエジプトだけは中東・アラブの希望の光となってほしい。(吉)

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