ソクラテス、仏陀、孔子の共通点の一つは、「大事なことは対話で教えた」こと。政治のこと、世の中のことも、対話で学ぶとよく分かります。下のような質問に、あなたならどう答えますか?

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――原発から出る「核のゴミ」は今1万7千トン以上あるとニュースで言っていたぞ。しかも安全に取り扱えるまで約10万年かかるらしいじゃないか。それにもかかわらず、最終的な処分場もはっきりと決まっていない状態で、原発再稼働を進めるのは無責任だろう。

いわゆる「トイレなきマンション」問題ですね。でも、心配ありません。地上ではなく地下の地層に処分すれば大丈夫です。地層処分を進めることは世界の共通の考え方で、技術基盤はすでに整備されています。

例えば、スウェーデンでは地下約500m、フィンランドでは地下420mの最終処分場「オンカロ」に移して地層処分する方針です。

日本も地層処分を前提に、核のゴミを300mより深い地下に埋めることを考えています。人間の生活圏から離せば、影響はありません。

――そうは言ったって、地下水に放射性物質が漏れたらどうするんだ。

その可能性はほとんどありません。