タイ・カンボジアが即時停戦で合意 ─ 自由・民主・信仰の価値観を持つ日本こそ、東南アジアの安定に貢献するべき

2025.07.30

《ニュース》

国境地帯で軍事衝突が続いてきたタイとカンボジアの両首脳は28日、マレーシアで協議し、無条件での即時停戦合意を結びました。29日午前0時から、同合意が発効しました。

《詳細》

マレーシアでの協議には、タイのプムタム首相代行とカンボジアのフン・マネット首相が出席。東南アジア諸国連合(ASEAN)の今年の議長国であるマレーシアのアンワル首相が仲介役を務め、アメリカと中国の駐マレーシア大使も同席しました。

停戦合意に基づいて、29日にはタイ・カンボジア両国軍の司令官による非公式会合が開かれ、戦闘の停止や意思疎通の強化などで合意しました。

タイとマレーシアの衝突は、近年では例をみないほど深刻な段階にまで達していました。ですが、トランプ米大統領が仲介に乗り出したことで、収束に向かいつつあります。

トランプ氏は26日、両首脳それぞれと個別に電話で協議し、「戦闘が続いている限りは、どちらの国とも関税合意を結ぶつもりはない」と関税交渉をからめた圧力をかけ、両国から停戦協議に入る同意を取り付けました。特にタイが交渉の席に着くと決めたのは、この圧力が要因だったとされています。

トランプ氏は28日、自身のSNSに「この戦争を終わらせることで多くの命が救われた」「私はわずか6カ月で多くの戦争を終わらせた。平和の大統領であることを誇りに思う!」と投稿しています。

ただ、29日未明から早朝にかけて、複数の交戦があったとの情報もあり、タイ軍は「カンボジア側が合意に反して複数の攻撃を行った」と主張。違反の証拠があるとして、マレーシアや米中に提出するとしています。一方、カンボジア国防省の報道官は、タイの発表を否定しました。停戦合意が守られるのか、緊張状態が続いています。

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タグ: 同盟  共産主義  カンボジア  合意  タイ  停戦  ASEAN  戦争  マレーシア 

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