米中貿易戦争を検証する - ニッポンの新常識 軍事学入門 52
2024.09.29
2024年11月号記事
ニッポンの新常識
軍事学入門 52
米中貿易戦争を検証する
世界の流れを正しく理解するための、「教養としての軍事学」をお届けする。
台湾国防安全研究院
国家安全研究所所長
沈 明室
(シェン・ミンシー)台湾国防大学で政治学博士号を取得し、2021年より現職。淡江大学国際事務與戦略研究所准教授も兼任する。元台湾国防大学戦略研究所所長。人民解放軍の研究などを行う。
米中貿易戦争が始まってから6年が経ちました。米大統領選でいずれの候補が勝利しても、その路線は基本的に踏襲されると見られます。その意味で、「貿易戦争を仕掛けたトランプ前政権は歴史的転換点をつくった」と言えます。
この戦争の成果を検証すると、主な中身は(1)中国からの輸入製品に関税を課し、アメリカの対中貿易赤字を減らすこと、(2)先端技術の中国への流出を防止することです。
「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。
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