「中国政府の代理人」として活動していたNY州知事の元補佐官を逮捕 世界各地でスパイ活動が相次ぐ中、日本政府は無策のまま
2024.09.04
《ニュース》
米司法当局は3日、米ニューヨーク州のホークル知事の元補佐官で、中国生まれのアメリカ人であるリンダ・サン氏を、中国政府の秘密の代理人として活動していた疑いで逮捕・起訴しました。
《詳細》
サン氏は、2012年からアンドリュー・クオモ前ニューヨーク州知事の下で働き、21年9月からホークル州知事の首席補佐官代理を務め、23年3月に「不正行為」の発覚により解雇されています。そしてこのほど、州政府の地位を利用して中国の利益を図り、その見返りに中国政府から賄賂を受け取ったとして、外国代理人登録法違反や資金洗浄などの罪で逮捕・起訴されました。夫のクリス・フー氏も共謀したとして、資金洗浄などの罪に問われています。
司法当局によれば、サン氏はニューヨーク州当局者と台湾政府代表の接触を妨害したほか、中国政府の代表団を州に招待する無許可の手紙を送るために州知事の署名を偽造したり、コロナ・パンデミック時には州の保健対策について中国当局に情報を流したりしたとされています。州が作成した中国の旧正月を祝うビデオメッセージから、ウイグル族の拘束に関する記述を削除するよう強く求めたこともあるといいます。
一方、サン氏はその見返りとして、中国政府から何百万ドルもの賄賂を受け取ったとされています。起訴状によると、賄賂は中国での商取引を通じて夫のフー氏が経営する会社に流され、そこからサン氏の近親者の名前で開設された口座を通じてアメリカに送金された疑いが持たれています。
夫妻はその資金を使って、410万ドルの自宅やハワイの分譲マンション、フェラーリなどの高級車を購入したと見られています。なお、夫妻は無罪を主張しているとのことです。
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