「呪い」の巨匠 サム・ライミは江戸時代に生まれていた - 新・過去世物語 人は生まれ変わる

2022.09.29

サム・ライミ(1959年~) 画像:Trismegist san / Shutterstock.com イラスト:菊池としを

2022年11月号記事

新 過去世物語 人は生まれ変わる

スパイダーマン、ドクター・ストレンジ最新作監督

「呪い」の巨匠サム・ライミは江戸時代に生まれていた

人は、何度も生まれ変わりながら、魂を磨き、人格を向上させていく永遠の存在。その生まれ変わりの過程は、一人ひとりの個性によって彩られた物語となる。幸福の科学の霊査で明らかになった著名人の転生をひもとけば、時を超えて輝く魂の性質が見えてくる。

キャプテン・アメリカ、アイアンマン、バットマン──。

これらスーパーヒーローの活躍を描いたいわゆる「アメコミもの」は、映画界の一ジャンルとして確固たる地位を築いている。

その人気の火付け役と言われているのが、初代「スパイダーマン」シリーズ。このエポックメイキングな大作の監督を務めたのが、米映画界の巨匠サム・ライミだ。ライミはマーベルスタジオによるドクター・ストレンジ最新作でもメガホンを握り、その鬼才ぶりを発揮したことで話題を呼んだ。

本記事ではこの天才クリエーターの、驚くべき過去世に迫っていく。江戸時代の日本で活躍した意外な正体を知れば、スパイダーマンの見方も、変わってくるかもしれない……。

その本領は「ホラーの大家」

ヒーロー映画の監督として名を馳せたライミだが、実は"本領"は「ホラー監督」である。その作品は「呪い」や「憑依」をテーマにした、身の毛もよだつようなものが多い。

デビュー作からしてなかなか強烈だ。タイトルは『死霊のはらわた』。5人の若者が週末を森で過ごしていた時、一人が山小屋で黒魔術の書を発見する。そこに記された呪文を唱えると、悪霊が覚醒し、一人また一人と憑依され、惨殺されていく──。

恐ろしいストーリーに加え、ライミは視聴者に「恐怖」をかき立てるカメラワークを多用し、新感覚のホラー映画をつくり出す。この作品は、「ホラーの帝王」と呼ばれる小説家スティーブン・キングからも、1982年に「最も残忍で独創的なホラー映画」と評価され、見事な興行収入をあげる。ライミは弱冠23歳にして、映画界へのデビューを果たした。

その27年後に公開された『スペル』でも、恐ろしい呪いと憑依の物語が描かれる。

銀行で融資を担当する女性が「家を差し押さえないで」という老婆の懇願を却下した時、呪文(スペル)をかけられ、悪魔に取り憑かれてしまう。怪奇現象に苦しめられた女性は、占い師(霊能者)に救いを求め、そのつてで紹介された女霊媒師が悪魔と戦うのだが、力を使い果たして死んでしまう。主人公も悪魔の封印に失敗。最後には命を奪われるのだった──。

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