米海軍が基地内での同性婚を許可へ

2011.05.12

性に関する道徳やタブーは国や文化、宗教によって異なる面があり、同性愛についての考え方もその一つ。米海軍はこの度、海軍の基地内で同性同士(ゲイ、レズビアン)が結婚式を挙げることを認める計画を公表した。CNNサイトの「Belief Blog」が伝えている内容などから紹介する。

米軍は1994年以来、「聞くな、言うな」政策(”don’t ask, don’t say”policy)を採用してきた。これは、軍が兵士に同性愛者かどうか聞いてはいけないし兵士の側も自分から言わないという黙認政策。オバマ大統領は当選前からこの撤廃を公約に掲げ、2010年12月に同政策を撤廃。今や軍内で同性愛者であることを隠す必要はなくなった。今回、米海軍が検討している新たなルールは、「従軍牧師が海軍基地内のチャペルで同性同士の結婚式を執り行ってもいい」としており、それぞれの地域の州法や宗教団体の取り決めに任せるというもの。

だが、これが発表されると下院議員の間で批判が湧き上がり、共和党のエイキン下院議員は下院議員63人の署名を添え、ルールを変更しないよう求める書簡を海軍に送った。96年に成立した連邦婚姻保護法が、同性婚を婚姻とは認めないとしているからだ。エイキン議員いわく、「たとえ州法が同性婚を認めていても、海軍牧師のように連邦政府に属する職務の者は、連邦法が認めない結婚式を執り行うべきではない」。国防省は、たとえ同性の結婚式自体は合法的に行われたとしても、そうした結びつき(union)は合法的な結婚と見なさないという見解を示した。

そもそも、なぜ同性愛や性同一性障害などの性向があるのか。現代の医学も心理学も理由を説明できず、そうした人たちは自分が周りと違うことに悩み苦しむことも多い。だが仏法真理(幸福の科学の教え)に照らせば、人間は誰もが転生輪廻を繰り返しており、過去の人生では現在と違う性別だったこともあり得る。現在、同性同士で愛し合っているカップルは、実は前世で異性同士として深く愛し合った仲であることも多いのだ。

歴史を見れば文明の頽廃期に同性愛が流行ることも多く、幸福の科学は決して無条件に同性愛を肯定する立場ではない。だが、キリスト教では聖書に教えが残っておらず転生輪廻を認めないため、キリスト教の価値観が強い米国では同性愛の問題が政治的争点となって同性愛者たちを苦しめている面がある。社会全体が魂の転生輪廻という法則を受け入れるようになれば、そうした人たちは苦しみから救われる部分があり、周囲も真の意味で寛容になれるはずだ。(司)

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