極超音速ミサイル、原潜、トマホーク……将来的な核武装が視野に入ったオーストラリアの対中有事の本気度
2021.09.21
《ニュース》
このほど発足の事実が明らかになった、米英豪の新しい安全保障協力体制「AUKUS(オーカス)」は、専門家の間で「第二次世界大戦後の最も重要な安全保障体制になる」と評され、オーストラリアが将来的に核を配備する可能性が出てきたことで注目を集めています。
《詳細》
世界を驚かせたのは、中国を念頭に置いた新たな軍事パートナーシップが築かれ、アメリカとイギリスが原子力潜水艦の関連技術を、さらにアメリカが長距離巡航ミサイル「トマホーク」や人工知能(AI)、量子技術、サイバー技術をオーストラリアに提供するというニュースでした。これによりオーストラリアは、原潜を製造する国として世界で7番目となります。
理論的には、原潜から核弾頭を搭載するトマホークを発射することが可能となり、オーストラリアの抑止力は大幅に向上。中国の出方次第ですが、アメリカとイギリスのように、アメリカとオーストラリアが「核をシェアする関係」になる可能性が浮上しました。
イギリスは半年ほど前から、オーストラリアから原潜の技術提供を打診され、アメリカとの交渉の橋渡しを担いました。アメリカとイギリスが核兵器に準じる国家機密である原潜簿技術を提供することは、オーストラリアを特別な同盟国に位置付けたことになります。
これまで3カ国は、カナダとニュージーランドを含めた、機密情報共有の枠組み「ファイブ・アイズ」の構成国として信頼関係を深めてきました。今回はその関係をさらに緊密なものにするものとして、注目されています。
《どう見るか》
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