アメリカがロシアとドイツを結ぶパイプラインの建設を容認 ロシアは欧州を支配できないのに、未だに多い「ロシア恐怖症」

2021.07.30

《ニュース》

アメリカとドイツの両政府がこのほど共同声明を発表し、ロシアとドイツを結ぶ海底ガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」の建設をアメリカが事実上認める方針が示されました。

《詳細》

バイデン米政権は、大統領選中から対ロシア強硬姿勢をアピールし、政権発足後、ロシアへの制裁を強化し、米ロ関係を悪化させていました。しかし、バイデン大統領は5月末に、ノルド・ストリームプロジェクトはほぼ完成しているとして、同プロジェクトの事業会社への制裁を突如解除。今回の声明によって、建設許可の方針が明確化され、バイデン政権の対ロ政策が転換したと注目されています。

ドイツとしては、パイプラインが完成しなければ、脱原発を見据えた電力供給が不安定化するため、建設を許可するようアメリカに交渉し続けてきました。一方、ロシアと対立するウクライナについては、ドイツとアメリカが同国への経済支援を強化することで話をつけ、今回、プロジェクトの建設が進むことになったのです。

とはいえ声明では、「ロシアがエネルギーを武器として使うなど、攻撃や悪意ある行為をとる場合にはしかるべく対応する」と明記されており、ロシアに釘を刺すことは忘れていません。

《どう見るか》

続きは2ページ目へ(有料記事)


タグ: 軍事力  アメリカ  ドイツ    パイプライン  脱原発  制裁  戦争  ロシア 

「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。
「ザ・リバティWeb」協賛金のご案内

YouTubeチャンネル「未来編集」最新動画



記事ランキング

ランキング一覧はこちら