中国・広東省の湾港が"コロナ封鎖" 5年先まで物価に影響か リスク分散からも日本企業は「脱中国」を加速させる必要

2021.06.17

画像:Mariusz Bugno / Shutterstock.com

《ニュース》

新型コロナウィルスの感染拡大によって、中国・広東省の湾港がこのほど封鎖され、入港できない船舶による深刻な混雑が起きました。

《詳細》

5月下旬、広東省では変異株「インド型」の感染が拡大しています。

深圳(しんせん)市の主要港である塩田港で、国際貨物の業務に従事する人員から感染者が発生。中国当局は感染防止対策として、同港を含む省内の各港を閉鎖しました。各種報道によれば、塩田港だけで、貨物やコンテナを積んだ数十隻の船が外海に待機しています。

また同省の広州市南沙区では、6月4日に感染者が確認されたことによって、5日から2日間にわたり南沙区を通るすべての高速道路、高速鉄道、港が封鎖。塩田港で引き受けられない貨物が集まる南沙港では、貨物の増加に加え、交通封鎖により港に入場するトラックの渋滞、コンテナの滞留が深刻化しています。

コンテナ不足とコロナの流行で、世界の海上貨物輸送コストはここ数カ月の間、上昇し続けていました。中国本土の港からのコンテナ輸送の海上運賃を示す指数であるSCFIインデクスは、今回の湾港封鎖の影響で、5日時点で、前年比282%増加しています。

《どう見るか》

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タグ: 変異株  封鎖  広東省  サプライチェーン  貿易  輸送コスト  湾港  リスク 

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