【新年のご挨拶】情報公開こそ、中国共産主義への最大の武器 ザ・リバティ編集長 小林早賢

2021.01.01

皆様、新年あけましておめでとうございます。「ザ・リバティ」編集長の小林早賢です。本年もよろしくお願い申し上げます。

昨年2020年は、稀に見る激動の年となりました。そんな中、本日年頭に当たりまして、「ザ・リバティ」編集長として皆様に申し上げたいことが、三点ほどございます。

  • (1) アメリカ、中国は、今年一年どう動くのか。
  • (2) 翻って、日本(マスコミも含め)は、このままではどうなるのか。
  • (3) 我々の為すべきこと、そしてあるべき未来の方向性とは何か。


アメリカは「増税」と「ロックダウン」で大不況が迫る危機

米大統領選の最終結果は、1月6日の上下両院合同会議で決するところとなり、理論的にはトランプ大統領逆転勝利の道筋が無いわけではなく、その可能性もゼロではありませんが、客観的に見ると、かなり厳しい状況にあることは間違いありません。

バイデン氏が1月20日に大統領に就任した場合、アメリカはどうなるのか。本誌2月号(昨年12月25日発売)で詳述しましたとおり、アメリカは「増税」と「ロックダウン」でかなりの大不況(大恐慌?)になる恐れがあります。

すでにバイデン増税に対する警鐘はFOXニュースなど米保守系メディアでも始まっており、なかでも景気を直撃する可能性があるのが、「企業増税」と「富裕層増税」です。

それに加えて恐ろしいのが、米民主党好みの「ロックダウン」。特に昨年末にイギリスから流行した新型コロナウィルス(N501Y型)(*1)の影響で、アメリカも再び本格的ロックダウンを実行する可能性が出てきました。

今年前半のロックダウンで、アメリカのGDPが年率換算で33%前後のマイナスとなりましたが、これは1930年代の大恐慌に匹敵する落ち込みです。「ザ・リバティ」でも、最悪の事態を避けるために、英語によるアメリカへの発信・警鐘を強めています。

(*1)本誌2月号の特集「中国がしかける世界戦争~放たれた仮想敵用強力応用ウィルス~」と併せてお読みいただけるとわかりますが、昨年、欧米やインドなどで広がったD614G型コロナウィルスと同様、今回のN501Y型ウィルスも「変異ではなく、中国が予め開発していたもの」というのが、「ザ・リバティ」の見立てです。

翻って、中国(習近平氏)はどう出てくるでしょうか。これも昨年12月8日に行われた大川隆法総裁の御法話であったように、「元々2035年前後で米中逆転を考えていた中国(習近平氏)としては、予想外のアメリカの敗北・退潮(中国による仕掛けの成功)を見て、時間を一気に15年前倒しして、今年2021年に米中の覇権逆転の勝負に出てくる可能性が出てきました。


日米の主要マスコミが全滅

問題は日本です。菅政権からは、外交・安全保障問題に対する“意志"が感じられません。「この国をどうしたいのか」「どちらの方向へ持っていこうとしているのか」。

内政問題(後述)はともかくとして、外交に関する定見・価値判断が全く見えてこないので、天照大神が“予言"していた「秋田県知事レベルの人が一国の首相をやるとどうなるか」(*2)を地で行っているような状況になってきました。

(*2)『天照大神よ、神罰は終わったか。』(大川隆法/幸福の科学出版)

それに加えて大手マスコミの問題があります。というのは、今回のアメリカ大統領選に関する報道などを通じて、「日米の大手マスコミが全滅状態にある」ことが明らかになってしまったからです。

中国共産党顔負けの「言論統制」を敷く米主流マスコミ。その報道内容を神聖視して、右から左へ機械的に流すだけの日本の大手マスコミ。故に日本の読者・視聴者は、その立場の如何にかかわらず、真実を知ろうとしたら、自らネット空間を探索せざるを得なくなり、アメリカの新進保守系マスコミ(ミニコミに到るまで?)や米政治家・有力弁護士のツイッターのチェックまでさせられ、英語能力に長けた新規参入言論人達(日本人)のサイトの確認に到るまで、かなりの難行を強いられることになりました。

これに費やされたエネルギーとそれに伴う「恨み」は相当なもので(笑)、今や日本の大手マスコミの本件関係者は、あまりの情報の疎さに全く相手にされておらず、批判(というよりは軽蔑?)の対象になっているかもしれないということに、おそらく気がついておられないのではないでしょうか。これはもしかしたら、「信頼回復が不可能なレベル」まで行っているかもしれないことを深く危惧します。


今年の「ザ・リバティ」は、"中国の情報公開"路線

「ではどうするか」ですが、まず、"何ものも恐れず"、"全ての先入観を排して"、"真実を報道する"ことを旨とする「ザ・リバティ」の重要性を、益々痛感します。

その上で、特に中国問題については、「共産主義との戦いは"情報公開"こそ最大の武器である」ことを改めて強調したいと思います。

旧ソ連は「情報公開」(ディスクロージャー)によって崩壊しました。中国共産党政権はその教訓に学んで、徹底的な情報統制をかけていますが、"真実"というものは必ず露見します。本年も「ザ・リバティ」は、年初に出る3月号(1月30日発売)から徹底的な"情報公開路線"で特集を組んでいく予定です。

日本国内も、政治だけでなく、あらゆる分野で"流動化"の様相を呈してまいりました。国政も、単に「循環的な政局流動化」というだけではなく、明治維新以来の"ガラガラポン"の始まりを予兆させることが次々と起きています。

この辺りは昨年発売の9月号「自民党巨大買収帝国の最期」で特集して以来、モリカケ問題→桜を見る会→河井法相事件→そこから広がる新たな捜査、という流れを見るにつけても、時代が大きく動こうとしていることを予感させます。

さらには「教育分野」についても、今後、大きな地殻変動が起きてくるでしょう。

今年も激動の中、困難が続く年になると思います。その中で「未来への灯台」の役割を果たすべく本年も全力疾走する所存ですので、是非とも皆様の御指導、御鞭撻、御愛顧のほどをよろしくお願い申し上げます。

【関連書籍】

『ザ・リバティ』2021年2月号

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『ザ・リバティ』2020年9月号

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