2018年7月号記事

中国共産党の人権弾圧

「投獄され、拷問され、臓器を取られた」

神を信じると「罪」になる国 Part2

大国然として振舞う中国だが、その内実は、過酷な人権弾圧が続く「監獄国家」だ。

先月号に引き続き、その実態に迫る。

(編集部 大塚紘子、長華子、小林真由美)

contents

「投獄され、拷問され、臓器を取られた」中国共産党の人権弾圧 / 神を信じると「罪」になる国 Part2

ウイグル人100万人が臓器を奪われる危機? 人権弾圧の実態 Report

中国共産党はウイグル人を抹殺しようとしている 人権活動家 Interview

信仰は民主化の土壌になる / クリスチャンたちの告発 Interview

Part2

人権活動家 Interview

中国共産党はウイグル人を抹殺しようとしている

世界で活動するウイグル人権活動家が訴える、中国政府による弾圧の実態とは。

現在、中国政府のウイグル人に対する弾圧は激化する一方です。中国共産党は2017年春からの約1年間で、「再教育キャンプ」という名の強制収容所に約100万人のウイグル人を拘束しました。収容された人が、中でどんな扱いを受けているのかは分かりません。

ある専門家は、再教育キャンプ内のウイグル人の臓器が取られ、中国に売られていると指摘しています。そもそも死刑囚から臓器を取り、売買する行為は1990年代にウイグル自治区で始まったことです。「臓器狩り」の被害者として知られている法輪功の修練者よりも、はるかに多くのウイグル人の犠牲者が出ているという声もあります。