中国一色に染まる東南アジア マレーシア新政権は「中国との蜜月」から脱却できるか

2018.05.19

「外資による事業がマレーシアの国益にかなっているかを判断するため、見直す」

約15年ぶりに首相に返り咲いたマハティール・ビン・モハマド氏は就任早々、このように「マレーシア・ファースト」を宣言しました。

マハティール氏は1981年から2003年までの22年間、マレーシアの首相を務め、同国の経済発展を実現した人物。現在、氏が問題意識を抱いているのは、ナジブ・ラザク前政権下で進んだ「中国経済への依存体質」です。

シルクロード経済圏構想「一帯一路」の一環として、中国は、雲南省からラオス、タイ、マレーシアを経てシンガポールに至る大鉄道の整備を目指しています。そのため、マレーシアに限らず、中国から東南アジア全体への直接投資は近年、大幅に増加しています。

本欄では、マレーシアを取り巻く状況を理解するために、ラオス、カンボジア、タイに押し寄せる中国の「一帯一路」構想の波について紹介し、マハティール氏の置かれた状況について考えていきます。

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